10月 JRW連続講座:「いのち」を考える を受講、6月に続いて2回目の参加。
今日は2日目、淀キリ子どもホスピス病院の池永昌之副院長。講演や淀キリ訪問の際に何度かお見かけした先生です。
お話の冒頭に「11人家族で、すなわち9人の子どもが授かりました」
ビックリ!この穏やかなお話しぶりはここからきているのでしょうか。
講演ではホスピスの定義や患者さんへの姿勢などを分かりやすくお話しされました。その中で印象に残ったことは、
・たましいの苦痛
死を覚悟した患者さんが他者の世話がなくては生きて行かれなくなった場合
自分の存在、意味、価値 しいては生きる目的すらなくしてしまいます。
↓
正直に素直になり、誰でもがいつか死に逝くものと患者さんに寄り添う
…それはご家族、医療者、スタッフやボランティアであってもよい…
・がん(死を覚悟する病気)によって人は変わる
家族と深い時間を持ち、言えなかったことやできなかったことを考えてみる
実は私の娘も今年3月に医師から「十中八九、悪性リンパ腫」と宣言され、パニック。連絡を受けた私は、???その病院では??強引に紹介状をお願いし、納得のいく病院で再検査しました。「悪性リンパ腫ではなく、この大きな腫瘍は消化器のがんでは?」5月に胃の1/3を切除、結果は医師によりますと「奇跡的です、良性でした!」
この三ヶ月は娘にとっての苦しい、辛い 生涯で受けた一番の試練の時でした。二人の子どもを置いて逝けない、と。
6月から職場復帰して、仲間のみなさまに温かく迎え入れボチボチやっています。これまで職場への不満はどこへ行ったのでしょうか。働くことの喜びや仲間のとの絆がみえてきます。
退院後、毎日のように病院で話し合った娘は「あんなにお母さんと一緒に居たのは初めて。なんだかとても淋しくて…」また、「40過ぎてしまったけれど、看護師になれるかなぁ?」明らかに彼女は変わりました。「いのち」「人との関わり」を大切にするようになってきました。病気になってたくさんのものをいただいたようです。