フィリピン、パナイ島にパンダンという小さな村があります。
毎年4月にマカティ・メディカル・センター(マニラ、マカティの大病院)の医師や看護師さんたちの有志チームがチャリティで5日間ほど、パンダンで診察、必要に応じて手術もします。
フィリピン友人の勧めで昨年に続き歯科医、エンジニアと一緒に病院ボランティアとして、今年も参加しました。
私が日本で活動しているグループやあるロータリークラブから寄付金をいただき、薬品などを調達、村人たちに処方されるお薬に充てました。協力してくださった皆さんに感謝!
私たちが村の病院へ着きますと、もうすでに100人以上の患者さんたちでいっぱいです。恒例のリーダーのドクター;ボブの挨拶で作業開始。貧しい設備の中、次々と診察、手術がおこなわれていきます。アロヨ大統領からレントゲン車も向けられています。
日本から参加した歯科医は、小さな子たちの歯を抜き続けて腕が動かなくなるほどです。日本では考えれれない…なるべく歯は抜かない…でもここでは歯の治療はできないし、痛い歯を抜いてもらうだけ幸せ、と手を合わせます…矛盾を感じながらの作業…
エンジニアは手術中に電気が止まらないように、自家発電機を監視。
私は患者さんと身振り手振りでお話をします。子供たちと折り紙をしたり絵本を見たり、日本の病院でしているボランティア活動と同じことをしています。
メンバーたちは朝から夕方までヘトヘトです。
提供された宿に帰りますと、恐怖のシャワー。といっても手桶です。冷たい井戸水で頭を洗います。いくら熱帯地方といえど勇気がいります。最初のエ~イ!で気合を入れて、後は一気に全身を洗います。
にぎやかな夕食が終われば、ただ、ただ眠りにつきます。蚊が飛びかう部屋で、時には雨のシャワーにも遭遇。ご想像とおり雑魚寝ですが疲れ果てて気にならず。翌朝にはまたあの笑顔の村人たちに会いましょうか。
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今年はマニラで「ゴミ山」を訪れ、そこで生活している子供たちにも会いました。底抜けに明るく、屈託のない澄んだ目には何の疑いも見られません。何かさせてもらいたい、と気が高ぶりました。が、そこにはそこでの生き方、生活があります。中途半端な口出しはできないのです。元気でね、とソッとお祈りしました。